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超音波検査

当院では腹部超音波(エコー)検査をおこなっております。

超音波とは:人の耳に聞こえる音の範囲は大体20Hz~20,000Hzです。これより周波数が高く、人の耳に聞こえない音が超音波といわれています。 超音波検査では、3~5MHz(=3,000,000~5,000,000Hz)の高い周波数の超音波が体の中を通り抜けたり臓器に当たって反射してくる性質を利用して、体の断面像を見たり病気の診断をすることができます。漁船の魚群探知機や潜水艦の音波探知機(ソナー)と原理は同じものです。

超音波の性質

超音波は、液体や固体の中を良く伝わる性質をもっています。
人の体では肝臓・胆のう・脾臓・腎臓・膵臓などの腹部臓器や、心臓・子宮・卵巣・前立腺といった内科・婦人科・泌尿器科領域で広く診断に利用されています。また胎児の成長を観察・診断するのにも良く使われます。しかし、気体の中は伝わりにくく肺・胃・食道・大腸は空気や消化管ガスが多く、体外からの超音波診断に適しません。(この領域の超音波診断には少し特殊な超音波内視鏡または内視鏡下超音波検査があります。)また、固体でも骨などは表面で強く反射して伝わりにくいので診断に適していません。

超音波は体に害がないか

強力な超音波を生体に照射すると、①超音波を吸収して加熱されること、あるいは②液体中に気泡が生成されること(キャビテーション)により物理的な破壊作用や活性酸素を介した化学作用を生じることで、生体に影響を及ぼすことが原理的に知られています。しかし診断に使う超音波は出力がはるかに小さく、そのような問題を起こすことはないと考えられています。レントゲン検査では少ないとはいえX線による放射線障害が危惧されるのに比べ、超音波検査では人体への悪影響は皆無に近いといえます。

超音波検査の方法

プローブとよばれる扇型の探触子を用いて、おなかをなでるように検査します。 
プローブから発信した超音波が体内に入り、臓器の表面や組織の境界面で反射したエコー(反射波)を受信、断面像として画面に画像化して診断する検査です。 
腹部超音波検査では、主に肝臓・胆のう・脾臓・腎臓・膵臓などの臓器を観察しますが、脂肪肝・肝のう胞・肝血管腫・胆石・胆のうポリープ・腎のう胞・腎結石などの良性疾患はもとより、肝臓癌・胆のう癌・腎癌・膵癌など悪性腫瘍性病変についても自覚症状や血液検査の異常が出現する以前に診断することが可能です。

検査前の食事は?

検査当日の朝は、何も食べないようにします。水かお茶を飲むのは構いません。

検査当日はどのような服装で?

きつい下着やコルセットなど、腹部をしめつけるものは着用せず、楽な服装でいらしてください。

当日朝のお薬は服用しても良いか?

あらかじめ当院で指定したお薬(主に心臓、血圧のくすり)のみ、水で飲んでいただきます。
その他のくすりは、飲まないで下さい。

検査で痛みなどはあるか?

超音波を通りやすくするため、少し暖めたゼリーをおなかにぬります。検査はプローブ(扇型の探触子)を用いておなかをなでるように検査しますので痛みはありません。 

検査後に食事はできますか?

検査後の食事制限などは特にありませんが、同日に胃内視鏡検査などを受けられる場合は控えていただくこともあります。

その他、何かわからないこと、疑問に思ったことがありましたらお気軽にご質問ください。

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