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大腸の病気(大腸炎・大腸がん・大腸ポリープなど)

大腸(盲腸、結腸、直腸)の病気には、大腸炎、大腸がん、大腸ポリープなどがあります。近年、食生活の欧米化に伴い、大腸の疾患が増えております。また最近では、過敏性腸症候群や、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)も注目されています。

① 大腸がん

大腸がんは、大腸の粘膜から発生する悪性腫瘍です。大腸がんには隆起型と陥没型があり、通常、前者はゆっくりと進行するのに対し、後者は腸壁内層に食い込んでいきながら、極めて早く進行します。
大腸がんのリスクが高くなる年齢は40代からです。大腸がんも昨今若年化が進んでおり、若いからまだ大丈夫といった油断は禁物なので、年代に関係無く、定期健診(検便、内視鏡検査)を受けることが大切です。

② 大腸憩室炎

大腸には腸壁に、デベソのように突出する小部屋ができ、それを憩室と呼びます。腸管壁は、内側から粘膜、筋層、漿膜と大きく3層構造をしており、筋層は網目状になっており、網目の隙間粘から膜腸が、腸管内腔から突出してしまう病気です。便秘や食生活が原因と考えられています。憩室には、便がたまりやすく、体調により炎症を起こし腹痛を起こしたり、出血し下血を起こします。会社の検診、市検診の検便で一度でも陽性反応が出たことがある方は、内視鏡検査することをお勧めします。

③ 感染性大腸炎

感染性胃腸炎とは、ウイルスや細菌などが感染して発症する大腸炎のことで、腹痛、下痢、嘔吐、発熱などの諸症状を引き起こします。ウイルスを原因とする感染性胃腸炎に対する特別な治療法は無く、そのため症状を軽減する対症療法が行われます。細菌が原因の場合は、多くは抗菌薬がによる治療とともに、対症療法を行います。
乳幼児や高齢者では、下痢による脱水症状を起こすことがあるので、早めに医療機関を受診することが大切です。

④便秘症

便秘の原因としては、運動不足、ストレスや腹筋力の低下、体の冷え、女性ホルモンの乱れなどが挙げられますが、実際にはいくつかの原因が絡み合っています。
整腸剤や便秘薬を使ってもなかなか治らないような場合は、別の病気が潜んでいる可能性があります。隠れた疾患が無いかをきちんと診断した後に、薬物療法だけでなく、食生活のアドバイスを受け、自然な便通がもたらされるようにすることが大切です。

⑤ 過敏性腸症候群(IBS)

主にストレスから、腸が慢性的な機能異常を起こしている状態で、炎症や潰瘍などの器質的な病変を伴わない疾患です。下痢や便秘、腹痛、下腹部の張り、腸管の過度な蠕動運動などの症状が起こります。
原因は、不安、緊張、ストレス、疲労、暴飲暴食、アルコールの過剰摂取、不規則な生活習慣などです。治療は、食事療法や運動療法をはじめとする生活改善から始まりますが、それでも十分な効果の得られない場合は、薬物療法が行われます。

⑥クローン病

クローン病は、口腔から肛門までの消化管に炎症や潰瘍が起こる疾患です。腹痛と下痢が高頻度に起こります。
発熱、体重減少、全身倦怠感などもよく見られます。
こうした症状や血液検査異常からクローン病が疑われ、内視鏡検査などにより特徴的な所見が認められれば、この病気と診断されます。治療としては内科的な治療(栄養療法や薬物療法)が主体となりますが、腸閉塞や穿孔などを合併している場合は外科療法が必要になります。

⑦潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜(最も内側の層)に、びらんや潰瘍ができる病気で、炎症性腸疾患と言われます。
特徴的な症状としては、下痢、血便(イチゴゼリー状)、頻繁な腹痛です。
病変は直腸から連続的に、そして口方向に広がる性質があり、最大で直腸から結腸全体に広がります。基本的には薬物による内科的治療が行われます。
しかし、重症の場合や薬物療法が効果ない時は手術が必要となります。

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